富山の売薬の起源は、立山信仰に基づく修験者(山伏)の檀那場廻(だんなばまわり、檀家の布教など)、諸国配札(しょこくくばりふだ、お札の配付など)だとも言われています。立山修験者が行っていた、先用後利(せんようこうり)という商売の方法に、薬の安定生産が加わることによって、富山の売薬は盛んになりました。
檀那場廻(だんなばまわり、檀配札活動に出向く衆徒、立山山麓、富山、google画像)
(解説) 檀那場廻とは、修験者が行う布教活動で、村々の農閑期に修験者が出向き、立山曼荼羅(たてやままんだら)を開帳し、開山縁起を語って聞かせ、立山への参詣登山(さんけいとざん)を呼びかけます。その時、村の代表者のもとに護符や経帳衣などを置いておき、使った品物の代金を1年後に回収しました。この修験者の檀那場廻では、薬を置くこともあったようです。
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